瞬低対策用UPS-SMESの開発
Development of UPS-SMES as a protection from momentary voltage drop
@三戸利行A,力石浩孝A,妹尾孝和A,馬場智澄A,横田光弘A,山内健治A,川越明史B,住吉文夫B,奥村嘉賀男C,林一生D,阿部亮D,岩熊成卓 E,辺見努F
核融合研A,鹿児島大学B,テクノバC,IDXD,九州大学E,総合研究大学院大学F
短時間のエネルギー取り出しに適した電力蓄積装置として超伝導コイルを用いた瞬低対策用UPS-SMESの開発研究を、NEDOの基盤技術研究促進事業としてH14年度からの5年計画として行っている。UPS-SMESには、高い信頼性と取り扱いの容易さが要求される。従って、SMES用の超伝導コイルにも取り扱いが容易で、メンテナンスフリーであることが最も重用視される。低交流損失と高安定性及び高比熱を両立させたNbTi/Cu超伝導導体を新たに開発し、本プロジェクトの特徴である低温超伝導導体を用いた伝導冷却型パルスコイル方式を採用した。5年計画では、1MW、1秒を補償できるUPS-SMESを開発し、核融合研でのフィールドテストで性能を実証することを最終目標としている。現在は第一段階として、100kJ級UPS-SMESの開発を行い、原理実証を行っている。本発表では、開発プロジェクトの全体計画と、伝導冷却型超伝導パルスコイルの特徴を浸漬冷却方式との比較で示すと共に、コイルおよび冷却システムの開発経過について説明する。