1B-a02

加圧超流動ヘリウム冷却超電導コイルの安定性

Stability of superconducting coil cooled by subcooled He II at atmospheric pressure

@繁桝真一郎,大屋正義,樋口篤,白井康之,塩津正博,今川信作^A

京都大学エネルギー科学研究科,^A

超流動ヘリウム(He II)は優れた冷却特性を持ち、超電導マグネットの小型化、高磁場化を実現する冷媒として期待されている。本研究では、小型の超電導試験コイルを用いてHe II冷却とHe I冷却を対比して安定性評価試験を行い、実際の超電導マグネットをHe II冷却した場合の冷却特性の改善を定量的に明らかにすることを目的としている。前報では導体表面の絶縁皮膜が冷却安定性に及ぼす影響について述べたが、今回は直径0.5mm、銅比1.3で絶縁皮膜の施されていない導体を用いたコイルを製作し、大気圧で液温を1.6Kから4.2Kまで変化させて安定性評価試験を行ったのでその結果について報告する。