異なる成膜法によって得られたYBCO/IBAD線材のJc分布比較

Comparison of Jc distribution in YBCO/IBAD tapes made by PLD, ex-situ, and TFA-MOD process

@井上昌睦A,木須隆暢A,B,今村賢司A,大田崇文A,澤裕隆A,津田悠樹A,飯島康裕C,柿本一臣C,斎藤隆C,Paul ArendtD,Ron FeenstraE,徳永義孝F,塩原融F

九大院・シス情A,九大・超伝導センターB,フジクラC,Los Alamos National Lab.D,Oak Ridge National Lab.E,超電導工研F

　我々は従来よりパーコレーションモデルにより高温超伝導体のE-J特性を定式化する手法について提案を行っている。本解析手法を用いることにより、超伝導体中のJc分布を評価することが可能となる。本研究では、PLD法、ex-situ法、TFA-MOD法によってIBAD基板上に作製されたYBCO膜のE-J特性に対してパーコレーションモデルに基づく解析を行い、膜中のJc分布の比較検討を行った。その結果、Ex-situ法及びTFA-MOD法による膜は同程度の分布幅を有するのに対し、PLD法による膜は分布幅が狭いことが明らかとなった。解析手法、特性比較等の詳細については当日報告を行う。
謝辞 本研究は文部科学省の科研費（15360151）の助成を得ると共に、地球環境国際研究推進事業における交流損失の評価・削減に関する研究開発および超電導応用基盤技術研究開発の一環として、ISTECを通じて経済産業省の補助により実施したものである。