集中定数型超電導チューナブルフィルタのためのC素子の検討

Investigation of C-Elements on a Tunable Superconductive Lumped-Element Filter


近畿大学 生物理工学部A,名古屋大学 大学院工学研究科B,大阪大学 産業科学研究所C
@峯 成伸A, 本津 茂樹A, 西川 博昭A, 藤巻 朗B, 井上 真澄B, 前原 篤史B, 川合 知二C


  次世代の無線通信システムの一つとして、シームレスな通信を実現できるソフトウェア無線が注目されている。このシステムに対応する基地局フロントエンド部のフィルタには、中心周波数、バンド幅、スカート特性等を自由に可変できるフィルタ、すなわちチューナブルフィルタが最適である。我々はこれに対応するフィルタとして、集中定数型超電導チューナブルフィルタを提案する。このフィルタは集中定数としてのL素子、C素子を個々に制御することで、中心周波数、バンド幅、スカート特性を独立に自由に制御するものである。本報告では、チューナブルフィルタを構成するインターディジタル型C素子を電磁界シミュレータにより設計し、このC素子値の可変量を電磁界シミュレータと実測により検討を行い、チューナブルフィルタにおける有用性について調べた。