アルゴン−酸素系混合液体における過熱限界点の研究

Experimental study on the superheat limit of liquid mixtures of argon and oxygen


神戸商船大学,弓削商船高専高等学校A
@太田 秀邦, 武田 実, 西垣 和A


  我々は、以前より気泡の核形成メカニズムを解明するために極低温液体の過熱限界点について研究を行ってきた。これまでに、アルゴン、酸素、窒素、ネオン、水素、ヘリウムなどの極低温単純液体を対象として過熱限界点の測定を行ってきたが、混合液体についてはまだほとんど行われていない。 そこで我々は、アルゴン−酸素系を対象として過熱限界点の測定を行った。測定法には、測定精度がよく、再現性にも優れているヒートパルス法を採用した。本研究では、特に混合液の濃度変化に着目した。測定の結果、過熱限界点は明らかに混合比に依存する事がわかった。得られた実験結果と、Nucleation理論との比較を行った。