宇宙機搭載を目指したサーマルコンプレッサの基礎的研究

Basic study on a thermal compressor for spacecrafts


宇宙開発事業団A, 日本大学B
@杉田 寛之A, 遠山 伸一A, 戴巍B, 松原 洋一B


  近年、宇宙用冷凍機はその信頼性と冷却性能の著しい向上に伴い、地球/天文観測センサ冷却への適用が進んでいる。特に60-80Kの温度領域では、低振動で信頼性が高いパルス管冷凍機がすでに主流となっている。現在、著者らはパルス管と同様の熱音響現象を利用したサーマルコンプレッサ(熱駆動圧縮機)の基礎的研究を実施しており、将来的にはサーマルコンプレッサとパル管冷凍機を組み合わせた宇宙用高信頼性冷却システムの実現を目指している。本講演では、これまでに実施した試作機による実験結果と、従来型・厚肉型・固体ディスプレーサ型と様々な共鳴管の性能評価について報告する。