ITER超伝導コイルの組立とアクセス

Assembly and Access of ITER Superconducting Coilse


ITER-IT
@吉田 清, 本多 力


  ITER超伝導コイルの機器の設計はほぼ完了したが、超伝導コイルの組立やフィーダーなどの部品の配置は、他の機器との調整必要で現在設計が進行している。ここでは、コイルの組立手順と、フィーダー配置計画を紹介する。コイルやフィーダーは真空断熱のために、クライオスタットの中に設置されている。コイル配置はプラズマ制御のためにすでに決まっている。フィーダーの配置は、最短距離で配置したいが、クライオスタットが小さくて導体の曲がりが増加した。フィーダーはコイル側とクライオスタット側の2箇所で接続する。コイルの組立時に、ファイーダーがクライオスタットの底に仮置れていると、組立の邪魔になる。そのため、各フィーダー部品の搬入を極力遅くなるように、コイル組立手順を検討した。さらに、トーラス組立後も、コイルへのアクセスは必要である。特に、リークしやすい電気絶縁継手の交換や、計測線の修理のためにコイルのターミナル部へのアクセスが必要になる。さらに、PFコイルのパンケーキが不具合が発生した場合は、導体の接続換えを想定しているために、コイルのパンケーキ接続部へのアクセスが必要である。コイル本体やフィーダーへのアクセスを確保するためには、プラズマ真空容器用ポートと干渉が発生する。特にPF3およびPF4, PF5へのアクセスは困難であったが、ポートの利用計画とPF巻線の変更によりパンケーキ接続場所を調整して、アクセスと作業場所を確保した。