LHDヘリカルコイルの過冷却R&D装置

Sub-cooled R&D system for LHD Helical Coils


核融合科学研究所
@菱沼 良光, 三戸 利行, 西村 新, 今川 信作, 柳 長門, 高畑 一也, 山田 修一, 力石 浩孝, 田村 仁, 岩本 晃史, 前川 龍司, 濱口 真司, 佐藤 隆, 本島 修


  大型ヘリカル装置(LHD)では、ヘリカルコイル巻線内で発生する機械的な擾乱及びヘリカル形状に特有のヘリウム気泡の滞留による冷却特性の悪化などの影響により、ヘリカルコイル内で常伝導領域の発生及び超伝導状態への回復が観測され、定格磁場3Tの達成及び安定な高磁場運転を妨げている。核融合科学研究所では、ヘリカルコイルの冷却安定性の向上を目的として過冷却ヘリウムを用いた流動冷却への改造を計画している。過冷却ヘリウム流動によるヘリカルコイルの安定性向上について定量的に評価するため、ヘリカルコイル巻線を模擬したR&Dコイルを用いた過冷却実験の準備を進めている。2段の低温排気コンプレッサーの採用など、実機ヘリカルコイルの過冷却改造と同様の機器構成を持つ過冷却R&D装置及び実験計画について報告する。