LHD超伝導システムの第5サイクル運転及び装置実験成果

5th Cycle Operation and Device Expriments of Superconducting System for LHD


核融合研
@三戸 利行, 西村 新, 山田 修一, 今川 信作, 高畑 一也, 柳 長門, 力石 浩孝, 田村 仁, 前川 龍司, 岩本 晃史, 濱口 真司, 菱沼 良光, 森内 貞智, 大竹 勲, 武藤 敬, 本島 修


  大型ヘリカル装置(LHD)は4年間に5回の長期プラズマ実験を行い、安定な運転を継続している。LHD超伝導システムの第5サイクル運転及び装置実験の成果について報告する。第5サイクルでは、磁気軸中心半径を3.5mとし中心磁場を2.993Tまで上げる励磁の成功により、電子サイクロトロン共鳴加熱装置を用いたプラズマ中心加熱が可能となり、10keVの高電子温度プラズマ生成を達成した。また、磁気軸中心3.6mで従来の最高磁場である2.917Tの励磁にも成功し、ヘリカルコイル内の巻線の動きによる機械的擾乱の発生が、運転サイクルを重ねることによって落ち着いてきている傾向が観測された。これらの超伝導コイルの励磁実験成果と共に、コイル電源の制御方法の改良結果、電磁力支持構造物の歪の詳細測定結果など、第5サイクル運転で得られた成果についてまとめる。