Basic study on oil separation from oil-contaminated seawater by MHD method
神戸商船大学,弓削商船高等専門学校A,川崎重工業株式会社B
@友森 直尚, 西垣 和A, 武田 実, 岩田 章B
近年、タンカー等の座礁事故により、原油などが海上に流出する事故が問題となっている。このような油の流出が環境に与える影響は大きいので、迅速な処理、回収が望まれる。 そこで我々は、電流と超伝導磁石を用いた強力な磁場により発生する電磁力のみを用いる分離方式（MHD方式）を考案した。この分離方式には環境に対する影響が少なく、また分離後の油の回収、処理も比較的容易であるといった利点がある。これまで我々は、油の代替品としてナイロン樹脂製の球体を用いて、電流、磁場および海水の流速を変えながら実験を行い、分離特性を調べた。現在は、9割に近い分離率を実現している。今回は、それらの実験の結果について発表する。