Y系バルク超伝導体の磁場中熱伝導率

Thermal Conductivity of YBaCuO Bulk Superconductors under Applied Field


岩手大工学部A,新日鐵(株)先端技術研究所B
@藤代 博之A, 手嶋 英一B, 沼里 和久A, 池部 學A, 川井 研一A, 能登 宏七A


  Y211相の添加量及び微細分散の様子の異なるAg無添加の Y系バルク超伝導体のab面内の磁場中熱伝導率を測定した。Y211相の分散状態により着磁特性は大きく異なり、着磁時における熱放散(熱伝導)との関係が注目されている。測定の結果、(211)の微細分散が顕著な試料の熱伝導率は小さく磁場依存性が小さいことがわかった。一方、(211)相が無添加および粗大分散の試料は、熱伝導率が大きくTc以下での磁場依存も大きいことが分かった。これらの結果をバルク超伝導体を複合材料として見たときの熱伝導率として議論する。