超電導マグネット構造材の摩擦特性に及ぼす振動数の影響

Influence of Frequency on Frictional Properties for Superconducting Magnet Structural Materials


岩大工
@坂本洋平


   磁気浮上式鉄道では,地上コイルと車上に搭載した超電導磁石の間に働く電磁力によって浮上し,推進している.そのため,走行中,超電導磁石は外部からの振動等によって発生する超電導コイルと絶縁体との摩擦発熱により,超電導磁石を冷却している液体ヘリウムの蒸発量が増加してしまう.そこで,本研究では機械的な熱発生に着目し,極低温下でのフレッティング摩擦特性を評価するため,振幅10μm,周波数400Hzでの試験が可能な試験装置を開発した.そして,超電導マグネット構造材の摩擦特性を液体ヘリウム中において測定し,摩擦係数の振動数依存性について検討する.