ステンレス鋼の減圧電子ビーム溶接部の極低温特性(WE-NET 低温材料に関する研究 3)

Mechanical properties of Reduced Pressure Electron Beam weld joint at cryogenic temperature(Study on low temperature materials used in WE-NET 3)


三菱重工(株),愛知製鋼(株)A,(株)日本製鋼所B,新日鐵(株)C,住友金属(株)D,石川島播磨重工(株)E,物質・材料研究機構F
@平山義明,中川英樹,奥野寛人,藤井秀樹,岡口秀治,江口晴樹,緒形俊夫,田中 純


  NEDOが実施しているWE-NETプロジェクトの中で液体水素輸送蜥剔燉p材料の開発を実施している。液体水素環境下での候補材料であるオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304L,SUS316L,SUS316LN)を用いて 減圧電子ビーム溶接(RPEB)継手を作製し溶接部の極低温特性(環境:室温、液体窒素、液体水素、液体ヘリウム中、試験項目:引張試験、シャルピー衝撃試験、破壊靭性試験)を調査した。また、試験片に水素チャージを施し各機械的特性に及ぼす影響を調べた。その結果、一般的なステンレス鋼の溶接法であるTIG溶接に比較して良好な強度および靭性特性を示し、水素チャージによる影響も認められなかった。