完全オーステナイト系溶接金属の極低温強度と靭性(WE-NET 低温材料に関する研究-2)

Mechanical Properties of Fully Austenitic Weld Metal at Cryogenic Temperatures(Study on low temperture materials used in WE-NET 2)


(株)日本製鋼所,WE-NET低温材料WGA
@奥野寛人,小枝日出夫,平山義明,藤井秀樹,中川英樹,岡口秀治,横川清志,緒形俊夫,田中純


  JJ1溶接ワイヤーを用いたTIG溶接部(SUS316L鋼を母材)における極低温強度および靭性を検討するために引張試験、シャルピー衝撃試験そして破壊靭性試験した。各試験温度は、室温、77K、20Kそして4Kであり、各試験体における水素チャージの影響も検討した。その結果、JJ1溶接金属部は極低温下における高い強度とデルタフェライト量が0%の場合の316L溶接金属部とほぼ同等の高い靱性を有していることが明らかとなった。また、JJ1溶接金属部における水素チャージによる影響は見られなかった。