1GHz級NMRマグネットの開発
−TMLでの920MHz運転−

Development of 1GHz NMR Magnet
- Operation of a 920MHz NMR Magnet at TML -


物質・材料研究機構,神戸製鋼所A,JASTECB
@吉川正敏,木吉 司,佐藤明男,伊藤喜久男,松本真治,和田仁,伊藤 聡A,三木孝史A,尾崎 修A,濱田 衛A,林 征治A,川手剛雄A,広瀬量一B


  物質・材料研究機構の強磁場研究センターでは、世界最高の磁場(21.6T)となる920MHz高分解能NMRマグネットの開発に成功した。マグネットは2001年12月に物質・材料研究機構に新たに建設された実験棟に移設され、2002年4月に再び920MHzでの永久電流モードの運転を開始した。その後、磁場均一度の調整と磁場安定度の確認を行ったところ、移設前の特性を上回る性能を示していることを確認した。これは、磁気シールドを施した専用の実験棟に設置したことによる設置環境の向上が影響していると思われる。