超伝導バルク磁石による弱磁性粒子の磁気分離

Magnetic Separation for Weakly Magnetic Particles using Superconducting Bulk Magnets


いわて産業振興センター,岩手大A
@横山和哉,岡 徹雄,岡田秀彦,能登宏七A


  本研究は対向型超伝導バルク磁石を,磁気分離に応用する検討を進めている。これまでに,マグネタイト(Fe3O4,強磁性体)の分離実験を行い,マグネタイト粒子をほぼ100%分離できることを確認した。現在,磁性の弱いヘマタイト粒子(Fe2O3,磁化率2×10-3の常磁性体)を用いた実験を行っている。φ65mmのY123系バルク体をIMRA法(反復パルス磁化法)により着磁して,20mm磁極間で最大1.59Tの磁場を発生させた。分離実験の結果,ヘマタイト粒子を流量2l/minで90%以上分離できることを確認した。