磁気分離による環境ホルモンの分離

Removal of Endocrine-Disrupting Chemicals by Magnetic Separation


(財)いわて産業振興センター,筑波大大学院数理物質科学研究科 A,物質・材料研究機構B
@岡田秀彦,三橋和成A小原健司B,和田仁B


  水に低濃度で溶解している環境ホルモンを磁気分離を使って分離する技術を開発し た.前処理として表面を疎水化したマグネタイト粒子を作成し、それを環境ホルモン が溶けた水に添加することで、表面に環境ホルモンを吸着させる.そのマグネタイト を磁気分離により分離し、水から環境ホルモンを除去する.ビスフェノールAが溶けた 水ではこの一回の操作で約80%のビスフェノールAを除去できた.また、吸着後のマ グネタイトは、アルコール等の有機溶剤に浸すことで、環境ホルモンを脱離すること が出来るため、再利用可能である.