{110}<110>集合組織銀テープ上にMOD法により作製したY-123膜

Y-123 Films Prepared on the {110}<110> Textured Ag Tape by MOD Method


鹿児島大学,フジクラA,日立B,中部電力C
@土井俊哉,下東弘明,白樂善則,尾鍋和憲A,岡田道哉B,鹿島直二C,長屋重夫C


  {110}<110>集合組織を有する銀テープ上に、ナフテン酸塩を用いてMOD法によりY-123膜の作製を試みた。現状、集合組織銀基板上に作成したRE-123膜においては、十分なJcが得られていない。この最大の理由は、銀テープの結晶粒界部分に存在するグルーブによって、RE-123膜のc軸配向性が乱されるからであると考えられている。それ故、高Jc化へのアプローチは表面平坦性の向上に関心が集中している。しかしながら、銀テープ表面の平滑性が多少悪くとも、RE-123結晶を大きく成長させることでグルーブを乗り越えさせることができれば、表面平滑性に神経質になる必要はない。そこで、我々は、MOD法により銀基板上に結晶が大きく成長したY-123膜を作製することを試みた。