Effect of Resin-Impregnation on the trapping properties of bulk-superconductors
鉄道総研A,超電工研B
@富田優A,村上雅人B
バルク超電導体の機械的特性を向上させる目的で、真空中で樹脂を含浸させる技術の研究を進めている。樹脂含浸処理を施した場合と施していないバルク体について,7Tの外部磁場で温度65Kの低温下でのフィールドクールを行い,外部磁場を下げながらバルク表面に発生する歪み量を計測した。処理を施していないバルク体の応力は上昇したのちクラック発生音ともに急激に降下しながら徐々に低下した.処理を施したバルク体は施していない場合とは対象的に,外部磁場の減少によるバルク表面の歪み量は低く推移する.これらは,樹脂含浸によって,バルク体そのものに生じる応力が緩和されることを示している。樹脂含浸バルクはその応力緩和によって,窒素温度以下の低温域において,高い着磁特性が得られることがわかった。