新蓄冷材による4KGM冷凍機の性能向上

Improvement of 4KGM Cooling Performance with a New Regenerator Material


住友重機械工業(株) クライオユニット部A, 物質・材料研究機構B
@池谷 陽一郎A, 李 端A, 沼澤 健則B


  4KGM冷凍装置は、MRI用超伝導マグネット冷却、超伝導マグネット伝導冷却など、幅広い分野で使用されるようになった。 4K領域で冷凍能力を発生させるために、二段蓄冷器にHoCu2等の希土類磁性蓄冷材が使用されている。この度、セラミック磁性蓄冷材(GOS)が開発された。 この蓄冷材は4K近傍で非常に高い比熱を持つと共に、良好な熱伝導率、低い磁化率など、4K冷凍機用の蓄冷材として優れた特性を兼ね備えている。 本蓄冷材を住友重機械製の1W 4KGM冷凍装置に使用したところ、冷凍能力の向上が確認された。 一方、本蓄冷材を4KGM冷凍機へ採用する為には、その信頼の確認が必要となる。 現在、長期連続運転によって、この蓄冷材の信頼性を検証中である。