Fundamental Laws of Thermodynamics
筑波大物理
@富永 昭
移動量と生成量に着目して、熱力学の第一法則と第2法則とを定式化する。基本的移動量はエントロピー流と仕事流とである。熱流はエントロピー流を使って定義され、エネルギー流は熱流と仕事流との和である。示量性状態量の時間変化は移動量と生成量とを使って定義するので、移動量と生成量とが基本概念である。状態量としてのエネルギーの時間変化はエネルギー流を使って定義される。状態量としてのエントロピーの時間変化はエントロピーとエントロピー生成率を使って定義される。熱力学第2法則はエントロピー生成率が負になることがないことを主張するけいけんそくであり、エントロピー生成率最小という自然法則も存在する。