LHD用超伝導送電システム(4)−熱収縮と熱負荷−

SC current feeder system for the LHD (4) - thermal contraction and heat load -


核融合研,富士電機A
@山田修一,森内貞智,三戸利行,前川龍司,力石浩孝,上出俊夫A,樋上久彰A,伊藤郁夫A,西村 新,本島 修


  大型ヘリカル実験装置(LHD)は、1998年に完成し、現在、第6回目の冷却(プラズマ実験)に突入している。第1回目の冷却時と同様、今回の第6サイクルにおいても、冷却の前と後で超伝導バスラインの代表的な曲部に対してX線透過撮影を行っている。第1回目のX線写真と今回のX線写真を比較し、超伝導バスラインの内部構造に劣化がないかどうか調査している。また、9系統の超伝導バスラインの定常熱侵入量ならびに電流リードクライオスタット3台の熱負荷(主に輻射熱)を過去4年間(5回の実験サイクル)の運転について比較し、超伝導送電システムの熱負荷の経年変化についても調査している。LHD用超伝導送電システムは、これ迄の運転では侵入熱の増加は無く、高い信頼性の下で安定な運転が継続されている。