Consideration of the mechanical disturbances in the helical coils of LHD - the condition for the conductor motions -
核融合研
@今川信作,柳長門,関口温朗,三戸利行,本島修
大型ヘリカル装置の超伝導ヘリカルコイルでは，昇磁中には 2.2 T近傍から導体の動きが観測され，2.9 Tからの減磁の際には 2.1 T付近から再び動きだす。ヘリカルコイルは浸漬冷却コイルであり，導体間には約50mmピッチで絶縁スペーサが挿入されている。導体と絶縁スペーサ間の静止摩擦力がこのヒステリシスの原因であると考えられる。また，ヘリカルコイル３ブロックの電流比を変えて導体が再び動き出す条件を調べた結果から，各導体に働く小半径方向電磁力の積算値が指標に成り得ることが分かってきている。今までの実験結果を整理して，摩擦力や導体変位量の大きさについて考察する。