PIT法MgB2テープ線材の応力―ひずみ特性 ― In添加の影響 ―

Stress/Strain performance of PIT MgB2 tapes - effect of In addition to the core -


岩手大工A,東海大工B,核融合研C,東北大金研D
片桐一宗A,正路良孝A,太刀川恭治B,山田豊B,三戸利行C,@岩本晃史C,渡辺和雄D


  PIT法で作製したMgB2テープ線材の応力―ひずみ効果等について報告する。無添加及び10vol%のIn金属粉末を添加したMgB2粉末を外径/内径、8/6mmのNi管に充填し、溝ロールと平ロール圧延を経て、巾約4mm、厚さ0.3mmのテープ線材を作製した。In添加線材の臨界電流Icは、無添加線材のそれに比べ大巾に向上した。4.2K, 2Tにおける応力―ひずみ効果試験では、無添加線材のIcは約0.25%のひずみで低下し始めたのに対し、In添加線材では0.5%までIcの低下は認められず、約2倍の耐ひずみ特性の改善を示した。さらに、MgB2テープ線材のシース比(Ni/コア)あるいはIn添加量が応力―ひずみ効果に及ぼす影響やひずみ効果試験後の試料組織についても報告する。