モンテカルロ法によるCIC導体内の素線配置の解析

Monte Carlo Simulation of Strand Position in CIC Conductor


阪大大学院原子力工学専攻, 日本原研A
@青木康祐,西嶋茂宏,奥野清 A ,小泉徳潔 A


  本研究では、CIC導体の撚り線の3次元配置を、モンテカルロ法を用いることによっ て模擬した。撚り線は(3×4×4×4)×6の1152本の素線を撚り合わせ、コンジット内 に封入した構造である。エネルギーは素線間や素線・コンジット間、素線・スパイラ ルチューブ間の接触エネルギー及び歪エネルギーを考え、4次撚り線の圧縮、コンジ ットへの封入という実際の作製手順を模擬することによって計算を行った。この計算 方法により、長手方向に対して、どんな長さの素線の配置も計算が可能になった。実 際のCSコイルに対しても同様に模擬することが可能である。この計算結果を用いるこ とにより、機械的損失や結合損失を評価することができるだろう。