ITER超伝導コイルの漏洩磁界とシールド対策

Leak Field and Shielding from ITER Superconducting Coils


ITER-IT
@吉田 清


  ITER超伝導コイルのうちポロイダル蜒Rイルは磁気回路が閉じていないため、トカマクのトーラスの外側に大きな磁界が漏れる。また、ITERの建家設計と機器配置の制約から、コイル用計測制御機器は漏洩磁界が20mT程度の場所に置かなければならない。一方、ITERのR&Dで計測制御機器の磁界に対する耐性が実験によって評価され、一部の計測制御機器は外部磁界を5mT以下にする必要がある事が判明した。そのため、一部の計測制御機器は外部磁界を下げる磁気シールド箱が必要になる。ここでは、核磁気共鳴などで必要とされる磁界ゼロの高精度な空間を作る磁気シールド箱ではなく、外部磁界を数分の一にするための実用的な磁気シールド箱が必要である。さらに、磁気シールド箱の部材(強磁性体)の配置など解析を示し最適設計を示す。また、2次元軸対称モデルは、簡便に数値解析でききる方法を紹介する。