ITER-46kA Nb3Sn導体用ジョイントの性能

Performance of ITER-46kA Nb3Sn Conductors


ITER-IT,日本原子力研究所A
@高橋良和,布谷嘉彦A,宇野康弘A,松井邦浩A,濱 田一弥A,小泉徳潔A,奥野清A,CSモデル・コイル 実験グループA


  ITER-CSモデル・コイル用導体は,外径約0.8mmのNb3Sn超電導素線を約100 0本撚線したものを金属製コンジットの中に挿入したCIC型である。その定格通電条件 は、最大磁場13Tにおいて通電電流値46kAである。コイルにおいては、必ず導体同 士あるいは導体とフィ−ダを接続しなければならないので、このような導体のジョイ ント技術が必要である。また、ジョイントは、超電導コイルにおいて、キイとなる重 要な技術である。開発されたジョイントは、大きく2種類(ラップ型とバット型)ある。 これらのジョイントは、CSモデル・コイルに使用され、2000年から3回ク−ル・ダウン され、通電試験が行われた。測定されたジョイントの電気抵抗は、開発目標値(4.7ナ ノ・オ−ム)以下で、コイルは安定に通電することができた。これらのジョイントは 、ITER実機に適用可能であることが示された。2種類のジョイントの設計とその性能 を報告する。