CERN-LHC衝突点4極超伝導マグネットの開発(20)
-超伝導線の撚線に起因 する高調波磁場分布-

Development of superconducting quadrupole magnets for the interaction region at CERN-LHC
-Periodic magnetic field pattern measurement-


総研大A,高エ研B
@杉田圭A,荻津透A,B,中本建志A,B,大内徳人B,新冨孝和A,B,土屋清澄B,山本明A,B


  一般に加速器用超伝導磁石の磁場は、ビーム進行方向の軸上にケーブルの撚りピッチと同じ周期の高調波磁場分布を持っている。この周期的磁場分布はケーブル内の素線間の電流の偏りから生じていると考えられる。これ自体は加速器の運転に影響を与えないものの?期的磁場の時間変化として観測される偏流の時間変化は、高調波磁場成分の平均値の変化を引き起こすと考えられており、加速器運転に影響を与える。しかしながら、現在までにその機構の解明には至っていない。本発表では、高エネ研のCERN-LHCビーム衝突点用超伝導四極電磁石において、これまでに行われた周期的磁場分布の測定とその結果について報告する。