超伝導ミューオン貯蔵リングの建設における日米協力

Japan-US Collaboration in Superconducting Muon Storage Ring Construction at BNL


高エネルギー加速器研究機構
@平林洋美, 山本明, 槙田康博, 田中賢一


  ミューオンの異常磁気能率g-2を極めて精密に測定するため、米国BNLに軌道直径=14.224m、磁極間隙=200mm、磁極幅=560mm、中心磁界=1.451Tの世界最大で超精密なC型のsuperferric dipole ringが建設された。さらに、ミューオン導入のための超伝導インフレクターも整備された。その結果、最近になって異常磁気能率は0.7ppmの精度で測定されるに至った。日本側は超高純度磁極、主超伝導コイルおよび超伝導インフレクターの開発と建設に基本的かつ重要な貢献を行ったので、ここに報告する。