限流器用超電導リアクトルの開発(4)-モデルコイル試験-

High-Tc Superconducting Magnet for Fault Current Limiter(4)-Experimental result of pre-model coil- 


東芝, 東京電力A, Super-GMB
@矢沢孝, 大谷安見, 栗山透, 野村俊自,大熊武A, 保原夏朗A, 高橋芳久A, 井上邦章B


  本研究は経済産業省「交流超電導電力機器基盤技術研究開発」の一環としてNEDOからの受託により実施している限流器用リアクトル開発に関する。  ここでは、通電特性、耐電圧特性の評価目的のため、並列導体を用いたプレモデルコイルを試作したので、その試験結果を報告する。線材は、PVF絶縁被覆を施したBi2223銀合金シーステープを用いた。この線材を4枚バンドルして導体としFRP溝付き巻枠に巻線した。巻枠4層の層間において転移を施す構造とした。 65Kでの臨界電流は、210Aであった。負荷率75%通電で6並列構成として700A以上を達成するのに充分な結果である。交流通電において、各バンドル間の偏流は6%以下におさまっていることが確認された。また、絶縁についても66kV器に必要な耐電圧を満たす結果を得た。