CSモデル・コイル実験結果−サイクル試験時のAE特性(その2)

Experimental Results in the Tests of CS Model Coil―Acoustic Emission signals under cyclic test(Part2)


A成蹊大学,B日本原子力研究所,C産業技術総合研究所,DMIT,ELawrence Livermore NationalLaboratory

@二ノ宮晃A,石郷岡猛A,高野克敏B,中嶋秀夫B,新井和昭C,P.Michael D,M.Takayasu D,R.Vieira D, N.Martovetsky E,高橋良和B,加藤崇B,海保勝之C,辻博史B,CSモデルコイル実験グループB


  原研で実施された定格磁場環境下(13T)でのインサートコイルサイクル試験の続報である.2000年11月より,インサートコイル入れ替え作業のため,クライオスタットを室温に戻し,各コイルの状況について検討する機会を得ることができるようになった.このときに判明したことは,インサートコイルを支持している幾つかの部分でボルトの緩みとインサートコイルの若干の傾き等を確認できたことである.これに伴い,インサートコイルサイクル試験時のAE特性について再度検討したところ,インサートコイル部から発生したAE波を受信しているAEセンサーが,ボルトの緩み或はコイルの傾き等による伝播経路の変化と考えられる特性を検出していることが判明した.今回はこの点について報告するものである.