Development of Rutherford cable with both low losses and high stability（III）
鹿児島大・工A，福岡女学院大B，核融合研C
@吉川憲吾A，川越明史A，住吉文夫A，川島照子B，三戸利行C，岩本晃史C
最近、超伝導導体の安定性を下げずに素線間結合損失を低減させる研究が行われるようになってきている。我々はこの一つの方法として、素線ツイストピッチを通常より長くすることで、低抵抗接続された素線対を確保しながらも素線間結合損失を低減できる方法を提案している。前回までに、二次元有限要素法による損失解析と試作ケーブルの結合損失測定の結果から素線ツイストピッチを長くすることで素線間結合損失を低減できることを明らかにした。 今回は、低抵抗接続された素線対の安定性に及ぼす影響を明らかにするために、全ての素線対が低抵抗接続されたサンプルと、ケーブル中央にSUSシートを挿入してケーブル断面端付近の素線対を低抵抗接続したサンプルの最小クエン値エネルギー（MQE）や、輸送電流の転流特性、また接触抵抗の測定を行ったのでこれらの結果について報告する。