SMESコスト低減技術の開発 ―短尺導体の実規模交流損失測定―

Study on Cost Reduction of SMES -AC Loss Measurement under Magnetically Actual Scale Range condition-


東芝,中部電力A,九州電力B,ISTECC,東大D

@花井哲,嶋田守,土橋隆博,来栖努,平野篤司郎,島田一人,米本剛,長屋重夫A,平野直樹A,堤克哉B,本田和男B,坂口秀治C,大崎博之D


  H11年度より始まったSMESのコスト低減技術開発を目的とした国プロの中で,数種類の導体の開発を進めてきている。これらの導体の評価を行うためには,交流損失の実測が不可欠である。SMES国プロの第1フェーズにおいて,導体の構成や,試験条件によっては交流損失の測定値(交流損失時定数)が,異なる結果が得られたこともあり,今回は,これまで様々な導体の交流損失測定で実績のある鹿児島大学で測定を実施するとともに,SMESの使用条件により近い条件で交流損失の測定が不可欠であるとの認識から,今回新たに磁界変動幅1T,最大磁界変動速度2T/sの性能をもつ実規模交流損失測定装置を開発した。装置は設計どおりの性能を発揮すると共に,各導体の交流損失を完了したので,その結果を報告する。