パルスチューブ冷却機駆動用サーマルコンプレッサの動作特性

Characteristics of Thermal Compressor for Pulse Tube Cryocooler


宇宙開発事業団A,日本大学B

@杉田寛之,遠山伸一,古川正夫A,周淑亮,松原洋一B


  スタックや熱交換器、共鳴管などのコンポーネントにおける損失発生のメカニズムを明らかにするため、定在波型サーマルコンプレッサの設計および試作を行った。本コンプレッサはパルスチューブ冷却機の高効率駆動を想定しており、最大7mの可変長共鳴管によって共鳴周波数を50Hz以下とする。共鳴管の一端に位置する発振部は、スタックおよび高温熱交換器、低温熱交換器から構成されており、真空容器内に格納される。高温熱交換器は電気ヒータによって加熱され、低温熱交換器は水冷される。また、発生仕事流は共鳴管−低温熱交換器間で取り出される。本研究では、ヘリウム・アルゴンの混合ガスを使用し、サーマルコンプレッサの基礎的動作特性を取得することを目指している。