2K-GM/JT 冷凍機の開発 (3)−熱交換器の試験−

Development of 2K-GM/JT Refrigerator (3)−Test for Heat Exchanger−


(株)東芝A,東工大総理工B,物質・材料研究機構C

@大勢持光一A,高橋政彦A,栗山透A,藤岡勉A,北川浩二B,岡村哲至B,佐藤明男C,二森茂樹C,沼澤健則C,前田実C,松本文明C,永井秀雄C


  2K-GM/JT 冷凍機を構成する上でのキーコンポーネントは JT 系の熱交換器である。熱交換器の低圧側の圧力損失が大きいと超流動ヘリウムの 2 K 以下の飽和蒸気圧を達成できない。しかも全体効率を上げて 1 W の冷凍能力を発生させるためには,ある程度以上の効率が必要である。この要求を満たすため,今回試作した 2K-GM/JT 冷凍機では銅球充填型の熱交換器を採用した。小形の熱交換器を試作し,熱交換機の設計手法を検証した上で三段の熱交換器を製作した。三つの熱交換器は,システムに組み込む前に単体で圧損と効率を測定している。これらの単体試験の結果および冷凍機に組込んだ状態での効率を報告する。