Effect of Ag content on the mechanical and field trapping properties of Gd123 bulk superconductors
超電導工研
@成木紳也, 坂井直道, 村上雅人
Ag2Oを0〜30wt%添加した直径32mmのGd123系バルク超電導体を溶融法により作製し、バルク体の微細組織、機械特性、捕捉磁場特性がAgの添加量の違いによりどのように変化するのか調べた。酸素アニール後のバルク体にはマクロなクラックと微小なマイクロクラックの2種類のクラックがab面内存在する。マクロクラックはAgの添加により大きく減少し、Ag2Oを30wt%添加したバルク体ではクラックがほぼ消滅した。一方、マイクロクラックはAg添加の影響をほとんど受けなかった。Agの添加によりバルク体の機械強度は向上した。バルク体の77Kにおける捕捉磁場はAgの添加により著しく向上し、Ag2Oを20wt%添加した試料では2Tに達した。Ag2Oを30wt%添加した試料では捕捉磁場は1.1Tに低下した。