Bi-2212線材の高性能化

Improvement on Performance of an Ag alloy Sheathed Bi-2212 Wire


昭和電線電纜株式会社,中部電力株式会社A

@引地康雄,小泉勉,仲津照人,長谷川隆代,平野直樹A,長屋重夫A


  Bi-2212銀合金シース線材の開発を行っており、線径0.8mmの丸線においてIc=640A, Jc=490000A/cm2(at 4.2K,0T)を達成したことを、2000年春期低温工学・超電導学会で発表した。Bi-2212線材の性能は線材設計に大きく影響を受け、特に超電導フィラメントのサイズ、形状、その分布は重要な要因である。筆者らは、その最適化によって線材のサイズ等を変化させても、高いJcを確保した線材を作製することに成功した。本報では、いくつかのBi-2212高Jc線材について、その超電導特性、機械特性を報告する。また、これらの線材を用いて作製した大電流導体についても報告する。