低熱侵入ペルチェ電流リードの開発(3) 半波交流通電時の動作特性

Development of low-heat-leak pertier current lead (3)--Operation characteristics for half wave rectified current


中部大A,アラサットB,名古屋大C,埼玉大D,成蹊大E,松阪大F,日立G

@中村圭二A,大瀧直浩A,山口貴行A,後藤英雄A,角 紳一A,林 洋司A,寺田 弘A,馬場清英A,山口作太郎A,松岡良輔A,池澤俊治郎A,飯吉厚夫A


  液体ヘリウムの4.2K系だけでなく液体窒素の77Kの低温機器においても、熱侵入の低減に有効的な方法として熱電素子を用いて熱侵入とは逆向きの熱移動を発生させるペルチェ電流リード(PeltierCurrentLead:PCL)が提案され、窒素およびヘリウム中の基本的な動作特性の報告がされた。しかし、交流機器でのペルチェ電流リードの応用を考慮した場合に電子冷却を行うには熱電素子に通電される電流方向を一定にする必要がある。そこでダイオードなどの直流用整流回路により熱電素子に流れる電流の特定をし、整流回路を複数用いることにより一周期の中で流れる正負の電流に対して有効な冷却を行う。本実験では直流用PCLに半波整流された電流を通電することにより、交流機器用PCLの模擬実験を行ったので報告する。