Resin-Impregnated bulk-superconductor current leads for MAGLEV
超電工研A,鉄道総研B
@富田優A,長嶋賢B,村上雅人A,戸来年樹B
現在、磁気浮上式鉄道に使われている超電導磁石の電流リードは、銅合金製である。従って熱伝導率が高い。そのため、低温部への熱侵入を抑制するのに、断熱距離を大きくとる必要があり、全長が長くなっている。また、超電導磁石の励磁時、即ち電流リード通電時はジュール発熱を低減するため、多くの冷却用のガスヘリウムを必要とする。一方、バルク超電導体はセラミックス材料であるため、金属に比べて機械的特性が大きく劣るという問題を有している。これに加え、冷却時の熱応力をはじめコイル磁場によって受ける力や浮上式鉄道の走行振動などによる力が加わる。そこで、エポキシ系樹脂を真空中でバルク体に含浸する手法により、機械強度の高い磁気浮上式鉄道用電流リードを試作し、捕捉磁場測定による特性確認試験、1000A通電試験、熱伝導解析等を行い、500A級の磁気浮上式鉄道用電流リードとしてその適合性を確認した。