Relationship between superconducting properties and rapidly heating temperature of Nb3Al conductors with a different Al composition
湘南工科大学A, 物質・材料研究機構B
@福崎智数,A,B 竹内孝夫B, 伴野信哉B, 辰巳憲之B, 荻原宏康A, 和田仁B
組成比がNb-25at%AlのNb/Al複合体を2000℃付近で急熱急冷(RHQ)処理するとNbにAlが 過飽和に固溶した過飽和bcc相が生成し、これを800℃で２次熱処理すると化学量論組 成に近いNb3Al化合物に変態する。しかしながらNb/Alの平衡状態図を見ると、組成が Nb-25at.%Al、温度が2000℃付近の領域に固溶体相は存在せず、なぜ急熱急冷処理によ って過飽和bcc相が生成するのかは不明である。一つの仮説として、非平衡状態では固 溶相の存在する領域が平衡状態と異なることが考えられる。今回、Al組成比を22〜 30%まで変化させたNb/Al複合体を4種類作製し、急加熱温度と超伝導特性の関係が組成 の影響によってどのように変化するか調べた。また、急熱急冷処理による2000℃付近 の非平衡状態時の状態図についても考察する。