La0.52Ca0.48MnO3における低温磁場中 X線回折

X-ray diffraction studies of La0.52Ca0.48MnO3 under low-temperature and magnetic-field


東北大学金属材料研究所A,岩手大学工学部B

渡辺洋右A,高橋弘紀A,淡路智A,渡辺和雄A,藤代博之B,池部 学B


  表題マンガン酸化物について、低温磁場中X線回折法(最低温度8K、最大磁場5T)を応用して構造を調べた。従来の研究(Huang et al.:Phys. Rev. B61(2000)8895)によれば、低温230K近辺以下では磁場の存在有無に関係なく、同じ対称性を有する2つのPnma空間群の二相共存状態にあるとされているが、今回の我々の研究によればゼロ磁場ではPnmaとImmaが共存し、5T磁場中では2つのPnmaとImmaが共存する結果を示した。