バルク超電導体と電磁石を用いた「未来遊具:超電導サーフィン」 
〜山口きらら博を終えて〜

Active-maglev system with HTS bulk and electromagnet for amusement


山口大学 工学部

@津田理,田村正博,原田直幸,浜島高太郎


  7月14日から9月30日までの79日間、山口県阿知須町で開催された「山口きらら博」に、「未来遊具」として「超電導サーフィン」の出展を行った。実際に出展した浮上システムは、会場における電源容量の制約などを理由に、前回報告したものよりも小型化された。浮上システムは、2つのYBCOバルク体と銅線で構成される2つの電磁石から成り、それぞれを軸方向に重ねる形で使用した。また、当初は、浮上用電磁石の周囲に小型電磁石を配置し、浮上後の横方向の動きを模擬する予定であったが、最終的には扇風機からの風量を制御することで模擬することになった(この風量の調整による浮上物の浮遊を参加者に体験してもらうことになった)。本報告では、同システムの再設計パラメータや検証実験結果を、山口きらら博開催中の様子を交えて紹介する。