ITERヘリウム冷凍システムの設計結果

Design Result of ITER Cryogenic System


原研A,石川島播磨重工B

@濱田一弥A,原英治A,加藤崇A,河野勝巳A,檜山忠雄A,奥野清A,榛葉透B,三宅明洋B,森幹郎B


  国際熱核融合実験炉(ITER)の工学設計活動の一環として、ITERの超伝導コイル、構造体及びクライポンプを4Kに冷却するためのヘリウム冷凍システムを設計した。約9000トンに及ぶ被冷却体は、4Kで動作するポンプによって超臨界ヘリウムを循環して冷却され、熱負荷は20kW級冷凍機を4台使用し、合計約80kWの冷凍能力によって除熱する。このようなシステムは、これまで原研が開発を進めて来たヘリウム冷凍システムをベースとして構築されている。設計の結果、ITER用ヘリウム冷凍設備は、現状の技術水準で十分製作が可能であることがわかった。 学会では、ヘリウム冷凍システムの設計結果として、被冷却体の冷却条件、冷凍機の主要機器の構成並びにコイル等の冷却手法について発表する。