Development of high resolution x-ray detectors with Iridium superconductive transition edge sensors
東大工,東大人工物A,東大生産研B,産総研C,理研D
@福田大治,大野雅史,野口佳彦,高橋浩之A,安宅学B,プレスラーハラルドC,平山文紀C,大久保雅隆C,清水裕彦D,中沢正治
超伝導転移型センサによるX線検出器は、高速な応答特性と高いエネルギー分解能が可能であるため、その実現が産業界やX線天文学などで期待されている。X線の検出感度を上げるためには、検出器の動作温度が100mK近辺の極低温であることが必要である。そこで我々は、この超伝導転移型センサにIr(イリジウム、バルクのTc=112mK)などの単一物質からなる超伝導体を適用したX線検出器の開発を行っている。現在までのところ、30eV@5.9keVのエネルギー分解能がイリジウムを用いた検出器で得られている。また検出器の形状を工夫することで、X線の入射位置情報を信号波形に反映させ、イメージング用の検出器とするような取り組みも行っている。本発表では、これらの結果について報告を行う。