鉄道総研,富士電機総合研究所A,富士電機B,九州大学C
@上條弘貴,秦広,藤本浩之,坊野敬昭A,榊喜善B,岩熊成卓C,船木和夫C
鉄道車両用主変圧器の超電導化について検討を進めるため、巻線モデルとして密巻の高温超電導コイルを試作した。試作した超電導コイルは、Bi系銀シース線を8本並列にして、64ターン、1層巻きの構成で、転位を施し各素線間に流れる電流の均一化を図っている。また、高磁界中での特性を試験できるように銅製のバックアップコイルを持ち、超電導コイルに0.25T程度までの磁界を印加できる構造である。本報告では、試作した超電導コイルについて、交流通電時の各素線の電流値をロゴスキーコイルにより測定し、分流特性を把握したので報告する。また、外部から高温超電導コイルに磁界が印加した場合の分流特性についても試験を行い、磁界中のでロゴスキーコイルによる分流測定の磁界影響についても検討した。