直流S/N転移型三相限流遮断器の特性


新潟大学,新潟大学A,電子技術総合研究所B,名古屋大学C,名古屋工業技術研究所D
@森越健仁,佐藤孝雄A,横山和哉A,福井聡A,山口貢A,海保勝之B,清水洋隆C,松村年郎C,村山宣光D


  直流S/N転移型三相限流遮断器では、限流素子である高温超電導バルク材Bi2223が変形混合ブリッジ回路に組み込まれており、系統事故時には、一個の限流素子で三相回路の事故電流の限流と遮断を行なうことができる。通常時は直流バイアス電流が整流器内を還流しているため、系統電流は超電導バルク材を経由せずに流れる。事故により系統電流が直流バイアス電流を超えると、系統電流は超電導バルク材を経由して流れ、超電導バルク材はクエンチし、系統電流は限流される。また、事故電流がサイリスタに流れることにより、サイリスタはターンオフし、系統電流は自動的に遮断される。三相回路における限流・遮断の機能を試験で確証しシミュレーションで検証したので報告する。