古河電工,高エネルギー研A
@和田克則,坂本久樹,目黒信一郎,山本明A,槙田康博A
時効析出型アルミ合金は固溶型合金に較べ、RRRを大きく下げることなく高い機械的強度が得られるという利点を有する。まず、ATLAS薄肉超伝導ソレノイド用アルミ安定化超伝導線にAl-0.1wt%Ni合金が採用され、21%の冷間加工で0.2%耐力(R.T.)=79MPa、RRR=490という卓越した特性が得られた。今回、更なる高強度化を目的とし、Ni添加量を2.0wt%まで振ったAl-Ni合金が評価された。Al-2.0wt%Ni合金の20%冷間加工後の特性は0.2%耐力(R.T.)=120MPa、RRR=170であり、弱加工された純銅の特性に匹敵する。