負荷変動補償・周波数調整用SMES(100MW/500kWh)コスト低減技術の検討
−強制冷却NbTi(安定化銅分離方式)CICC/マルチポールソレノイド方式−


東芝,中部電力A
@花井哲,嶋田守,島田一人,峯村徹A,長屋重夫A


  SMESの実用化に向け、負荷変動補償・周波数調整用SMES(100MW/500kWh)を対象にして、超電導コイルを中心としたコスト低減技術の検討を実施した。ここでは強制冷却NbTi導体を用いたマルチポールソレノイド方式によるコスト低減設計結果について紹介する。導体設計では,導体コストの低減と偏流,交流損失の低減を考慮し,超電導線本数を低減した低次撚りのNbTi強制冷却導体を採用した。また,コイル設計ではコイル製作性,使用超電導材料の低減を考慮し,ソレノイドコイルを4重極配置したマルチポールソレノイド方式を採用した。