JETT試験による9%Ni鋼の極低温下での破壊靭性評価


核融合研,金材研A
@西村新,緒形俊夫A


  円周切欠付小型丸棒引張試験による極低温下での破壊靭性試験法(JETT)によって、9%Ni鋼の破壊靭性評価を行った。9%Ni鋼は極低温下でセレーションを生じ、最終破壊時の切欠をまたぐ伸びがセレーション発生状況に依存する。そのため、評価されるJ積分は約30N/mmから50N/mmと分散する。最終破壊時の荷重は試験の最大荷重であり、実断面でのくびれは生じない。K値に換算すると77から100MPa・m^(1/2) であり、従来から知られている靭性値とほぼ一致する。