PVF絶縁を施したリアクト&ワインド(R&W)法による低コストNb3Snコイルの開発(1)


三菱電機・先端総研,三菱電機・電力産業システム事業所A,三菱電機・相模事業所B
@久保芳生,横山彰一,平本清A,小松秀一B


  NbTiコイルに比べ、臨界温度、電流密度の高いNb3Snコイルを開発している。コスト低減のために熱処理したNb3Sn線材にホルマル絶縁を施し巻き線条件を制御しながらコイル化した。内径180mm高さ80mmのコイルを試作し負荷特性の臨界電流の90%までクエンチなしで励磁でき、3回のトレーニングでほぼ臨界電流まで達し最大磁場6.7Tを発生した。この時のコイル断面あたりの電流密度は430A/mm2である。本試作コイルの結果をもとに伝導冷却用コイルを試作した。